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桜田工業株式会社「健康宣言」2024年

I. 健康宣言

桜田工業株式会社は、70歳まで「健康で元気に働ける企業」を目標に、その根底となる、従業員の健康維持・健康増進を経営課題のひとつとして、2021年に「健康宣言」を策定いたしました。
従業員一人ひとりが「健康で明るく元気」で生活できるように組織全体で取り組みます。
健康経営を通じて、経営課題である、安定した雇用、生産性の維持、高年齢者の雇用維持、採用の増加等を目指しています。

桜田工業株式会社
代表取締役 菅波克広

II. 健康経営の役割

当社の経営理念は、大きく分けて「5S」「従業員満足」「顧客満足」「地域貢献」の4項目から構成されており、「ISO9001」「健康経営」「SDGs」を3つの柱として推進し、「健康経営」は、従業員満足度の向上に役立っています。

健康経営推進体制

創立60年にあたり、社長より一言挨拶

桜田工業株式会社は令和6年8月17日に創立60年を迎えました。これもひとえに皆々様の暖かいご支援のおかげと深く感謝いたしております。
近年においては、新型コロナウイルスの影響があり、少子高齢化のため人材不足などにより、厳しい状況も続いております。今後につきましては、過去、現在と同様にステークホルダーに寄り添いながら課題を一つひとつ押し進めてまいります。
経営理念である、「5Sの推進」「従業員満足(健康経営・ワークライフバランス・ワークエンゲージメント)」「顧客満足(ISO9001)」「社会貢献(SDGs)」の4項目を中心として、皆々様のご厚情にお応えすべく精進して参る所存であります。

III. 推進体制

健康経営推進体制
健康経営推進体制

IV. 2024年(令和6s年)重点施策

1. 二次健康診断受診勧奨の取り組み

目標: 受診率100%

2. 長時間労働者への対応に関する取り組み

目標: 法令遵守とともに1か月間の残業時間、全従業員40時間以内

3. 受動喫煙対策に関する取り組み

目標: 喫煙者25%以下

V. 重点施策の取組状況

1. 二次健康診断の受診勧奨

従来より、会社内の個人面接等で二次健康診断の受診を促しており、目標は100%としている。
健康診断実施後、全従業員に二次健診に該当した場合には速やかに受診を行うよう依頼。
さらに、個別面接で二次健診該当者へ受診勧奨を行っている。
また、健診機関からのサービスを利用し、二次検査未受診者へ再度受診勧奨を行う等、受診率の増加を図っている。そして、12月に二次健康診断受診の確認を行って、受診率増加、二次健診の重要性、意識高揚を図っている。

2. 長時間労働者への対応

新型コロナウイルスの影響もなくなり、受注は回復してきており、各工場ともに忙しくなっている。
作業者の仕事量の平準化に努めて、長時間残業にならないように指導している。
同時に、採用による人材確保、DXによる生産の効率化・向上等を図ることも実施している。

3. 受動喫煙対策

屋内禁煙、屋外へ喫煙場所の設置及び喫煙時間の設定を実施。
また、従業員の喫煙率の改善に向けて、禁煙についての情報等の掲示を行ない啓蒙している。禁煙外来利用者への補助も実施している。

VI. 取り組み結果及び効果

1. 二次健康診断受診勧奨

二次健康診断について、受診勧奨後のフォローアップを実施し、受診状況を把握し見える化を図っている。
二次健康診断受診率、令和3年12月70.9%、令和4年12月75.0%、令和5年12月80.0% であり、少しずつ増加しており100%を目指す。

2. 長時間労働者への対応

一部の従業員の長時間労働解消のため、平成28年7月より毎月残業時間のリストを工場へ配布し管理している。
また、長時間労働削減の方策(一部の業務を外部委託、人員の増員、設備導入による業務効率化)を実施し改善している。
その結果、長時間残業は減少している。

3. 受動喫煙対策

喫煙率を調査した結果令和5年に29%と3割をぎりぎり下回った状態であり、まだまだ課題を感じている。
「岡山県禁煙治療費助成事業支援金事業」にも参加し、治療費の全額負担も試み、1名が参加し、禁煙達成することができた。
今後も継続をしていく。

VII. 取り組み結果及び効果

健康経営を始めたことで、従業員 の健康、長時間残業の改善、職場環境の改善、職場のコミュニケーション増加、ワークライフバランス、採用等で成果が出てきている。
一つは、面接の中で健康チェックを行い、二次健康診断の受診率も増加し、被保険者一人当たりの医療費も減少している。
また、もともと長時間残業者の偏りが多かったが、毎月の指導により改善され、全体の従業員のワークライフバランス、睡眠時間の増加、運動時間の確保等が図られている。
他の取り組みとして、従業員全体への通知として、メール配信、社内掲示板も整備し、情報がスムーズになった。
ストレスチェックも57項目から80項目へ移行した。このことによりワークエンゲージエントの把握が可能になり職場改善に役立っている。
健康経営を通じて、従業員との会話・接点も増えて、コミュニケーションが増加したことが、大きな財産となってきつつある。これが、組織風土に変われば大きな変革となる。
70歳まで「健康で元気に働ける企業」を目標に「健康経営優良法人」の取り組みも従業員の健康に貢献すると考えてすすめている。

VIII. 各種目標と実績

1. 従業員数

令和3年 101人
令和4年 102人
令和5年 76人

2. 一人当たり時間外労働時間

目標: 法令遵守(月当たり全従業員40時間以内)

令和3年 24時間
令和4年 27時間
令和5年 21時間

3. 被保険者一人当たりの医療費

目標: 前年比マイナス

令和3年 135,804円 同業態平均169,271円、
岡山支部平均191,882円。
令和4年 239,725円 同業態平均176,684円、
岡山支部平均199,856円。
令和5年 138,395円 同業態平均121,430円、
岡山支部平均136,499円。

4. 二次健康診断受診率

目標: 100%

令和3年 70.90% 該当者31名、
受診者22名
令和4年 75.00% 該当者20名、
受診者15名
令和5年 80.00% 該当者20名、
受診者16名

5. 特定保健指導実施率

目標: 100%

令和3年 88.90% 同業態平均21.1%、
岡山支部平均30.4%。
令和4年 100.00% 同業態平均27.5%、
岡山支部平均37.2%。
令和5年 90.00% 同業態平均20.2%、
岡山支部平均32.0%。

6. 喫煙習慣がある方の割合

目標: 25%

令和3年 30.69% 同業態平均32.7%、
岡山支部平均27.1%。
令和4年 31.06% 同業態平均32.1%、
岡山支部平均27.8%。
令和5年 28.80% 同業態平均31.6%、
岡山支部平均28.2%。

7. 睡眠時間が十分取れている方の割合

目標: 60%

令和3年 48.10% 同業態平均60.3%、
岡山支部平均66.3%。
令和4年 50.60% 同業態平均59.6%、
岡山支部平均62.5%。
令和5年 50.90% 同業態平均58.5%、
岡山支部平均61.0%。

8. お酒を毎日飲む方の割合

令和3年 19.50% 同業態平均32.7%、
岡山支部平均27.1%。
令和4年 20.30% 同業態平均27.8%、
岡山支部平均25.8%。
令和5年 23.70% 同業態平均26.8%、
岡山支部平均25.6%。

9. インフルエンザ予防接種一部負担

令和3年 96,000円 48名 会社負担 2000円/人
令和4年 112,000円 56名 同上
令和5年 74,000円 37名 同上

10. 職場外のスポーツクラブとの提携

年間36万円

令和4年 7月~12月 延べ138回
令和5年 1月~6月 延べ121回
令和5年 7月~12月 延べ152回
令和6年 1月~6月 延べ137回

11. アブセンティーイズム及びプレゼンティーイズムの一人当たりコスト

令和4年 23,684円 アブセンティーイズム
909,737円 プレゼンティーイズム
令和5年 36,511円 アブセンティーイズム
1,014,659円 プレゼンティーイズム
令和6年 32,051円 アブセンティーイズム
941,538円 プレゼンティーイズム

アブセンティーイズムは報酬日額を1万円と仮定、
プレゼンティーイズムは平均給与を360万円と仮定。

1. 2. 4. 6. 9. 10. については、当社集計。

3. 5. 7. 8. については、協会けんぽ岡山支部集計データを使用。

11については、アクサ生命保険、アンケートデータを集計使用。

IX. 今までの主な取り組み

1. 全従業員に対して、年2回面接を実施。その中、健康調査、健康診断結果のヒアリングを実施することで、健康管理をしている。(平成26年5月より)

2. 協会けんぽへ「健活企業宣言」を行い、「健活企業」の認定を受ける。
(平成28年7月)

3. 過重労働の抑制のため残業時間の管理を強化した。(平成28年7月)

毎月の残業時間の集計を工場長に配付し順守を求めている。

4. ラジオ体操の実施(平成29年9月~)

ラジオ体操

5. 病気入院費を補助する業務災害保険の加入(平成30年7月~令和3年6月まで)

6. ノー残業デーの設定(令和元年~)

7. 屋内禁煙、屋外へ喫煙場所の設置及び喫煙時間の設定
喫煙コーナーへ禁煙呼びかけポスターの掲示(令和2年7月)

喫煙率の低下を重点施策に掲げ実施中。

8. 健康委員会設立(令和2年7月)

毎月第1月曜日に実施。各工場から1名選出。

9. 健康経営優良法人の認定を受ける。
(令和3年3月)(令和4年3月)
健康経営優良法人(ブライト500)の認定を受ける。(令和5年3月)

10. ハラスメント相談窓口設置(令和3年8月)

11. メンタルヘルス相談窓口設置
(令和3年8月)

12. インフルエンザ予防接種の会社一部負担を導入した。(令和3年9月~)

13. 喫煙者にする、禁煙外来治療費の補助及び禁煙達成者に対するインセンティブの付与を導入した。(令和3年9月~)

令和4年11月 1名禁煙外来治療行い治療費を全額補助。

14. 事業規模は50人未満であるが、今後の健康経営を鑑み、産業医と契約し、毎月保険指導を実施。(令和3年10月)

15. 事業規模は50人未満であるが、ストレスチェックを実施。(令和4年1月)(令和5年1月)

令和4年は57項目、令和5年以降は80項目にて実施。

16. 職場外のスポーツクラブと法人契約し、従業員に無料利用を実施。(令和4年7月~)

17. 「健康習慣アンケート」を実施。(令和4年8月)(令和5年8月)(令和6年8月)

アクサ生命保険会社のアンケートを利用し、今まで見えにくかった従業員の生活習慣の状況把握を行っている。

18. 「ウォーキングイベント」を実施。(令和4年10月)

30名参加

19. 岡山県けんぽ協会から「令和5年度健活企業支部長表彰」を受ける。(令和5年8月)

20. 岡山県けんぽ協会から「健活通信31号」へ「わが社の健活宣言」の記事が掲載されました。(令和6年7月) 

21.「腰痛対策セミナー」を実施。(令和6年9月10月) 延べ24名参加

22. 「6時間リレーマラソン大会(職場対抗の部)」へ参加。(令和6年10月) 11名参加

X. メッセージ

健康宣言を発表しました。当社の取り組みについて、ご質問ご相談があれば、お尋ねください。
担当 総務部 赤木郁雄
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